災害時、非常時の携帯トイレの防臭対策のおすすめナンバーワンは、これまで「驚異の防臭袋 BOS(ボス)」だった。
もちろん、今でもそれは変わらないのだが、ラップがすごい!ということに気づいたのは、つい最近。きっかけは、TV番組でタレントさんが「阪神淡路大震災では、土に穴を掘って、そこへラップを敷き、その上にトイレをしたらしいですよ」と話していたことだった。え?ラップ?そうよ!ラップ!!!こんな身近にあったじゃないの、代用品が!ラップに辿り着くまでに随分と遠回りしてしまった。
ちょうど、防臭袋に閉じ込めた汚物は、長期間放置しても臭い漏れは大丈夫なのか?という実験中で、行き詰っていたところだった。
独自にあみ出した非常用携帯トイレは、こちら。除菌ウェットティッシュの空き箱を愛用。
過去には、黒いポリ袋と防臭袋を組み合わせて、大便をしてみたことがある。
防臭袋「BOS」は優秀で、全然臭いが漏れることなく、臭い対策はこれでバッチリ!だったのだが、ある日ふと「何日も放置していても臭い漏れしないのだろうか」と疑問に思ったので、放置実験をしていた。
本物の排泄物では抵抗があったので、ティッシュにアロマオイルを浸み込ませて封をし、数日間放置。
当日は臭い漏れなしで、バッチリオッケー!だったのだが、徐々に臭いを感じるようになり、やがて数日もすると離れていても臭いを感じるまでになった。ひょっとして、凝固剤で固めれば少しは消臭効果が増すのかも!?と思って、凝固剤と少々の水を足して、袋も二重にしてみたりもした。
それでも、数日すると臭い漏れしてしまった。
やはり長期間の放置は厳しいか!?、、、と頭を抱えていた矢先にラップの防臭力がすごいという情報を仕入れたので、試しに、まるごとラップで包んでみた。
消費期限切れのサージカルテープでぐるぐる巻きにして、厳重に封じ込めた。大きさも手のひらに乗る程度のコンパクトさにまとまって、いいかんじ~!
しかもサージカルテープは、ペンで字も書けるから便利ということも発見♪
そして、ラップの実力を思い知ることとなる。
臭わない! 翌日も、そのまた次の日も!
ララララ~ん♪♪♪ 臭い漏れしてないよ~♪
毎朝、この臭いをかぐのが楽しみになった。
臭わないよ~♪
ただし期間は一週間程度。
では、恒例の本物うんち実験も。
便器は、もちろんいつもの容器(下の)で。蓋を開けてポリ袋をかぶせるだけ。
この上に、ヤンキー座りをして脱糞。
命中率は今のところ100%。失敗なし。きれいに収まる。今回は排泄物はトイレに流して、汚れたポリ袋だけで臭い漏れ実験。まず新聞紙でくるんだ。便の量はわずかだが、それでも、ひどい悪臭。はっきり言って、ひどすぎる。吐き気がする激臭だ。。。そして、さらにラップでくるんでみる。
念には念を入れ、(あまりの激臭だし)期限切れのサージカルテープを有効活用すべく、グルグル巻きにして、臭いを完全に閉じ込めた。
ベリーグッド。臭わないよーーーん。
数日経っても、問題なしよーーーん。すごいよ、ラップ。
ちなみに、ラップは、「ポリ塩化ビニリデン」でできたラップを使用。ラップの原料は種類があって、このタイプが臭い対策に強いらしい。「ポリ塩化ビニリデン」でできているラップは、「サランラップ」と「クレラップ」。ラップ界の二大巨塔だ。さすがだ!! ラップは、防災用品として必須アイテムであること間違いなし!
ちなみに、今回ポリ袋は防臭タイプではないふつうのポリ袋を使ってしまった。その結果、何が起きたかというと、容器の中の残り香が、ひどかった。中身は空なのに、こんなにも悪臭が残るとは。結局、その臭い消しにファブリーズを振りかけて、事なきを得たが、非常時の臭い対策は、手を抜いてはいけないことが、よくわかる。油断してケチると、結局また別の消臭グッズの助けを借りることになって、経済的でなくなる。やってみないとわからないことが、何度やっても、新たに出てくるトイレ問題。最終章はいつくるのだろう。