それは突然やってきた。
仕事を終え、帰宅した直後のこと。まだ玄関で靴を脱いでいる時だった。
「ピピ!」
ん??? 今、何か鳴った?
日常生活の中では思い当たる節のない耳慣れない音。
嫌な予感。何かを訴えかけている音だ。
「ピピ!」
時間をおいて、また鳴った。部屋を見回す。
「ピピ!」
犯人は、こいつだ!
きたきたきた。ついにきた。くることは知っていた。(しかし放置していた)
電池切れだ!!!
いやいやいや、今ですか。ついに時限爆弾が、今、発動ですか。
帰宅早々、コートも脱がぬまま、辺りをウロウロ。(←意味なし)
「ピピ!」
あーーーー!うるさい~~~! この音は無視できないぞ。このままでは今晩眠れないぞ。困った。困った。こまったー!どうするんだっけ~~~
(前に、ネットで調べたことはあった←けど、放置していた)
ん?何か書いてある! 椅子にのぼって、本体に近づいてみる。
っち。なんだよ、文字がかすれて、読めやしない。劣化しすぎだ。(よく見ると、ボタンの横に「音を止める」と書いてあることに気づいていない)
ところで、こいつ、なんなんだ? 火災報知器?警報器?でいいんだよね?
うちに警報器らしきものは、2つある。
たしか、こっちは、ガス警報器。
過去に、換気扇をつけずに土鍋でご飯を炊いたときに、空気の汚れ?で鳴らしてしまったことがある。危うく一酸化炭素中毒になるところでした。2度も助けられました。その節は、ありがとう。ありがたや。
さて、これがガス警報器だから、消去法からして、今鳴っているのは、火災警報器の方でよいはず。
しかし、何の警報器なのか、わからないってどうよ。自分。しかし理由はちゃんとある。
我が家はかなり古い賃貸住宅。引っ越してきた時から、ふつうに取り付けてあったので、あまり気にしたことがない。特に説明も受けていない。取扱説明書も住人が入れ替わるうちに、紛失しているのだろう。(ガス警報器は、ガスを開通した時か、定期点検の時に業者から説明があった気がする)
こういう時は、ググるに限る。
早速ネット検索で「火災報知器」「電池切れ」のワードを入れてみると、あっという間に見つかった。
困った人、きっと多いんだろうな。
動画での説明はわかりやすくて嬉しいけど、落とし穴も。。。
報知器本体の裏の商品名を調べないと、複数あるうちのどの動画を見ればよいのか、わからない!
せめて本体の表に商品名書いてほしいよーん。初動が、わかんないのだよーん(涙)
仕方ないので、形をみて、似たような形の動画を視聴。
一刻も早くこの耳障りな音を消したいぞーーー!
ぽち。っと、動画の通りに、ココを押した。
お?消えた?
よしよし
「・・・」
「ピピ!」
だめやーん!(ToT)/~~~
気を取り直して、もう一度トライ。心もち長めに押してみた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
おお!今度こそ、音は消せたみたいだ。しかし油断はできない。なぜなら、これだけだと12時間後にまた鳴るというのだ!
オーマイガー。ならば、正式にやっつけるか。
動画によると、完全に音を止めるには、こいつの中にある電池を抜かないといけないらしい。
まず、壁から外す。
思ったように外せなかったので、ちょっと回してみたら、パカッと外れた。
しかし!!!!
オマイガー!!聞いてないよーーー!こんなの動画にないよー!想定外が発生。
想定していたのは、壁から外すだけのはずだった。
なのに、壁と本体をつなぐ、さらなるコードがあるじゃないかぁ ( ゚Д゚)
ちっきしょー。これ、古すぎなんじゃね?
電気の仕組みがよくわかっていないので、無駄に感電に怯えながら、コードを引っこ抜く。
と、ここでやっと、商品名と製造年月を確認。たしか火災報知器の寿命は10年ということは知っていた。
2006年かーーい!14年前かーい!4年オーバー!古すぎやーん!
ドライバーを使ってネジを外し、フタを開けて、中の電池を発見。
またコードとくっついてやがる! これ、どうやって外すんだっけ?
と、もう一度メーカーのホームページの説明動画を見直している最中に
「ピー!ピー!ピー!ピー!」
さっきの電池切れの音より、さらに間隔が短く、連続した、けたたましい音が。
あーーーーー、うっせーーーよ!!!!
12時間後じゃねーのかよーぉ!! 今度は何の音だよぉ!
(イライラで人格が荒ぶれてます。スミマセン)
動揺もあり、思わずコードを引きちぎったら、スポっと取れた。結果的に正しく外れたらしい。事前に動画をチラ見しておいたおかげかもしれない。
ふぅ、、、ひとまず、これでやっと不快な音とは決別できた。
さて、裏には、使用開始日も手書きで記入してあった
「19年3月」 ??? ??? ???
西暦?和暦? イラッとくる。2019年のわけはないので、平成19年?
今は令和2年。平成って何年までだったっけ?あーーーイライラするぅ。とにかく10年は超えてるってことね。ってことは、もう本体を取り換えるかんじね?ってことは、大家さんに連絡ね?
ああ、面倒くさい。会社休まなくちゃなのかな。この部屋に業者が入ってくるのかな。あーーやだやだ、いろいろ嫌だ。
それにしても、この警報器、生きてるのか、死んでるのか、さっぱりわからなかったけど、こうして電池切れのお知らせがあったということは、生きてたのね。
おりこうさん。ご苦労さん。
電池切れの警告音が鳴ったのが、真夜中や早朝じゃなくて、よかった。
そして、早いこと新しいものを取り付けてもらわなきゃ。
つづく。