ちぃの防災ラボ

もしもに備えて妄想と勝手に研究しているブログ

【レビュー】エージェンシーブランケットって、本当に役に立つ?を検証してみた

職場の非常持ち出し品袋にもしっかり入っている「エマージェンシーシート」(サバイバルシート、レスキューシートともいう)。もちろん個人的にも備えている。100円ショップでもお馴染みになってきたよね。

緊急時に毛布のように体にまきつければ、温かく、寒さをしのげるのだと信じて備えている。ほんとかな。

f:id:cheei:20200125182535j:plain

いつか実験してみたいと思っていた。

ということで、ある日の明け方、強い風の音と寒さで目が覚めてしまったので、そうだ、エマージェンブランケット!使ってみよう!となり、唐突だが、実験開始。あえて(夜中の緊急時を想定して)電気をつけずに、枕元に常備している懐中電灯の明かりを頼りに、防災用品入れの中から取り出した。

たしか、裏と表があったはず

TVではよく、裏と表を間違えて使っている光景を目にする。間違えると効果がでないのに、意外と知られていないみたいだ。しかもTV生放送中に間違えて使用し、視聴者から指摘があったのか、番組中に訂正していたのを見たばかり。紹介していたのは震災経験者だったけど、もしかしたら使用経験があったわけではなく、「あのとき、あったらよかったと思うもの」として防災グッズを紹介しているのかなーと思ったけど、このあと実はレスキューシートには種類があって、使い方も違いがあることに気づくことに。

さて、暗い部屋の中でゴソゴソと取り出した「エマージェンシーシート」は、懐中電灯の明るさでは、どちらが表か裏かよく見えなかった。説明書きも米国製だったため、よくわからず、、、いや結論を明かすと、実は私が持っていたエマージェンシーシートは、裏も表もない、両面「銀色」のタイプだったというオチ。恐らく100均で売られているのは、このタイプが多いと思われ。

実際に使ってみると、予想どおりの、というか覚悟していた通りの、すさまじいガサガサ音が響きわたる。スーパーのレジ袋のような音。使った時間帯が世間が寝静まっている時間だったこともあり、なおさら、騒音のように感じてしまった。これ、仮に避難所で大勢の人が一斉に使うような場面だったら、すごいことになりそうだ。避難所でこれを使用するとなると、お互い気を遣うだろうなぁ。。。忍耐だなぁ。それともガヤガヤしてて案外気にならないのかな。みんなが使うのなら、お互い様だけど、もし自分だけ持っている状況だと音を気にして他人の目が気になったり!?映画館で隣の人がスーパーのレジ袋から持参した食べ物を取り出し食べ始めるあの不快感を思い出してしまう。緊急時なのだから、きっとそんなこと言ってる場合ではないのだろうが。そうだ、きっと気にしてなんかいられないんだ。

さて、体温を逃がさないようにするためには、隙間をなくさなくてはいけない。かぶっただけでは、暖かさの恩恵は受けにくい。隙間があれば、やはりスースーする。しかし、巻き付けながらベストな形にに落ち着くまでの間、ずっと鳴り響くガザガザ音には、ちょっと参る。いろんな人がレビューしている「巻くとすぐに暖かくなった」という状況には、なかなかならなかったのは、即効性を過剰に期待しすぎたからだろうか、シートのレベルの問題なのか、しばらく悶々と疑問を感じながら、隙間対策とベストな姿勢が決まるまでに格闘が続いたが、やがて落ち着いて、じっとしていたら、じわじわ温まってくるのを感じた。湿気を感じる。そうだよ、これは緊急事態に生存率を上げるための防災グッズなんだった。体温低下を防ぐのに効果を発揮するサバイバル用品なんだった。それを忘れて、快適な羽毛布団と同じ性能を求めてしまっていた。急場をしのぐものであって、安眠を求めてはいけない。この寒さの中で暖房をつけずにいられているのだから、機能は十分に発揮されている。

さて、すっかり目も覚めてしまったことだし、いろいろ試してみた。

巻いてみて感じたことや注意点は

・暖かみは感じるが、隙間があればやっぱり寒い

・冬場の冷えた床の上では、床に体温を持ってもっていかれる。床の冷たさはこのシートでは解消されず、これ一枚で銀マットの代用は無理。新聞紙を敷いても駄目だった。床冷えに良かったのは段ボール。クッション性もありグッド。

・寝返りを打つたび(姿勢を変えるたび)、カシャカシャ音との戦いになる覚悟は必要

・体にピッタリ密着させてうずくまっていると、自分の呼吸する動き・横隔膜が動くリズムにあわせて、ずっとミシミシ音がする

・保温目的なら二枚あったほうがよさそう。(1枚で下半身を完全にくるみ、もう1枚は羽織るように使ったり、二枚重ねで使うとより暖かい)

ネガティブワード多めになってしまったが、文句ではない。これは非常時の便利グッズであって、快適さを追求した寝具ではないのだから、そこを勘違いしていると、愚痴が増えるし、自分の精神衛生上にもよくない。この薄さで体温が守れることに感謝だ。

いろいろ試している間に、だんだんメリットも見えてきた。このシートは極薄なのに、アルミのおかげで、ふんわり形がつくれる。空間が作れるのだ。頭ごとかぶってみた。そうすると、空間にすっぽり包まれ、シートとの接触が少なくシャカシャカ音から解放された。そしてなんと、「鼻の冷たさ」が解消されたのだ。シートが形づくった空間がちゃんと冷気を遮断して暖かいということだろう。つまりは、ちょっとしたシェルターに使える。(下:イメージ画像)

 

寒さ対策として使うのなら、アルミシートは体に密着させて使うより、空気の層をつくることを意識して使ったほうが快適なように思う。毛布と併用すれば、なおよし。そして頭の上にかぶせても「息苦しくない」。ふつう毛布を頭からかぶってしまうと、息苦しくなって、結局顔を出すことになってしまうものだが、このシートなら頭ごとかぶりながらも快適に過ごせ、しかもそのプライベート空間がちょっと落ち着く。病みつきになりそうな個室感。もちろん、密封させては酸欠になって危険だろうから、適度に空気穴は確保しおいたほうが良いと思う。頭は出すように!という注意書きがある製品もあるくらいだから、酸欠には要注意‼️ それに気をつければ、こんな場面でも活躍する。

f:id:cheei:20200201120130j:plain

冬場だと、布団からはみ出た手と肩が寒いんだよね。でも、アルミシートを頭からかぶると、あったかいよ!(今日も真夜中に緊急地震速報で目が覚めて、こんな場面になった)ただし、携帯の光は漏れちゃうけどね。なぜなら、これ、透過性あるのだ!

実験中に偶然気づいた。「透けてる?え?すっけすけ?」頭ごと、すっぽりかぶっているのに部屋の景色が、見渡せているという、あら不思議。

 懐中電灯を中に入れてみたら、ほらやっぱり!

f:id:cheei:20200125183429j:plain

日が昇ってから、窓辺に干してみると、ほらやっぱり!奥のハンガーが透けてる。

かなり古いものなので、コーティングが剥がれているのか、ムラがあるのもわかる。

f:id:cheei:20200125183453j:plain

これって、着替えとか目隠しに使う場合は特性を知っていないと要注意だ。

なんだか不思議。これが、透けてるなんてビックリだ。まるでマジックミラーじゃん。

この中にもぐったままで、TVも見れちゃうんだよ。(空気入れてね!)

f:id:cheei:20200125183513j:plain

この状態で外からは見えてないが、中からは見えているのだ。人が近づくのが分かる。見えてる。でも外からは見えずらい。顔が隠せるし、これって、女性の防犯上、メリットになるのでは?

あとアウトドアでは、太陽の光でピカピカ反射するので、遭難時にヘリが見つけやすいというメリットもあるらしい。シグナルミラーの代用にもなるのだね。ってことは、室内だと収れん火災には要注意なのかな。

 

さて、防風・防寒・防水効果もあるという、エマージェンシーシート。

ヒーターに当たってみると、確かに熱は遮られた。ただしシート自体は熱を帯びるので、体がシートに触れるくらい密着していたら、やはり熱い。熱を遮るために使うのであれば、軽くかぶる程度かタープのような使い方が現実的かも。

f:id:cheei:20200125201329j:plain

扇風機やエアコンの風に当たってみると、ちゃんと風も遮られた。

エアコンの温風が顔に直接当たっても不快になることもない。

窓の冷気対策にも使える。下からスースー冷気がきてたのが、なくなったよ!

でも、ホントに薄いので前を通っただけでも、サワサワ動くから、すそを固定する工夫をするとなおよし。

f:id:cheei:20200201123305j:plain

これだけの薄さなので、アウトドアの強風の中で使用するとなると、シートが風で踊り狂うと思うし、実際そんなレビューも見かけるので強風の中での使用は手ごわそうだ。

それでも、この薄さ、軽さ、コンパクトさは魅力だ。そのうえアイデア次第で使い道がいろいろあることが、こいつのすごさなんだろう。ブルーシートもなかなかだと思うが、携帯性はこれにかなわない。ただ、一度使うともとの大きさより少し膨らんでしまうことを知っておいてほしい。(下は使用後に元の袋に収まらず別の袋に入れ替えた時の写真)

f:id:cheei:20200125183400j:plain

使いこなす知識と知恵を身に着けておけば、道具として万能だと思う。

ちなみに、金と銀のリバーシブルタイプはこのタイプ。医療現場でも使われている。

 

寒い時は「金色面を外側」にして身体をくるむと「保温効果」が得られ、暑い時はその逆で「銀色面を外側」にすると「防暑・断熱の効果」が期待できるらしい。リバーシブルで2wayなのは便利だが、裏表の違いを知らないと肝心な緊急時に効果がない!ってことにもなりかねないので、気をつけないといけないかも。大地震はなぜか寒い時期に多いとされているが、もし真夏に起きたとしたら、太陽の日差しの対策も必要になる。そんなとき、このリバーシブルタイプを持っていれば重宝しそうだ。例えばこんな場面で。

f:id:cheei:20200201130544j:plain

灼熱の太陽の下で、水や食料の配給の列に並ばなくてはいけなくなった時。日傘がなかったら?女性にとっては結構気になる問題。でもシートがあれば日差しが少しはやわらぐかもしれない。さらに突然雨が降ったときでも、シートの防水効果で雨をしのげるかもしれない。ただ夏場も風が強い日は案外多いので強風が吹いてるとちょっと厄介かな)関東大震災は9月1日だったのだから、暑さも想定しておかないと。。。なんだよね。

 

今回実験に使ったのは、米国製の「エマージェンシーブランケット」定かではないが10年以上前のものかもしれなく、もう売っていない?けど400~500円程度だったみたいだ。 他の製品はどんなかんじなのか、興味が湧いてきたので、100均(ダイソー)に新しいのを買いにいったら、ほぼ同じものだった。そして、やはり光に透かすと、スッケスケ。(←だから悪いということではなく、メリットにもなる)

f:id:cheei:20200201114228j:plain

400円程度の物と比べる限りは、100円で十分だと思ったが(※追記あり)100円だし、できることなら2枚持ちをお勧め。けど、これを毛布だ。と思うといろいろ不満が残るかもしれないので、あくまで「緊急」「簡易」だと思っておけば満足かと。これはビニールシートと同じような道具なのだ。という目線で使いこなそうとする前向きな姿勢が必要。これがあれば、安心!というだけで持っていてはいけない。この道具を使いこなす知識があれば、とても役に立つ防災用品だと思う。

※追記: 100円ショップで買い足したほうの、端が破けた。製造行程の断面の形が問題ありのようす(自己推測)、まあ、緊急時の使い捨てとしてなら、許せる範囲なのかな。

さらに追記:1ヶ月間、防寒カーテンとして使用してたら、100均のものは、ビリビリに裂けました。併用した500円前後の方は1か月後も引き続き重宝してます。

f:id:cheei:20200314144134j:plain

 

そして、「寝るため」、もしくは「保温目的」であれば、寝袋タイプのほうが、隙間と格闘することもなく便利だと思った。前述でシートは、二枚あったほうが良いと書いたが、最初から寝袋タイプであれば、その必要もない。 東急ハンズの防災用品のコーナーに置いてあって、存在を知ってから、ずっと気になっていたのだが、今回シートタイプで実験して、すきまを無くす調整が手こずったので、さらに欲しくなった。

ただし!!密封度合いが高まると人間が発する水蒸気で結露がすごいらしい。

100円のシートタイプを買って、自分でテープを使って自作するのもアリだし、そうしたいけど、一度開封しちゃうと、元のコンパクトさには、戻らなくなっちゃうから、(それでも小さいけどさ)最初から寝袋タイプを買ったほうがよいのかなぁと思ったりも。欲を言えば、1枚のシートでもう少し大判が欲しいんだけどなぁ。

追記:またまた100均で見つけました。「保温用アルミシート」

f:id:cheei:20200314144704j:plain

ほんの少しだけ大判。その分、携帯性には欠けるけど・・・

一長一短だなぁ。 これは布団に敷いたり、カーペットの下に敷いたり、冷気を遮断するグッズとして生活に取り込むにはよさそう。これ、お風呂のフタの代用にならないかな~と思っている。お風呂のフタ、カビちゃうし、邪魔なんだよね。我が家のお風呂に物干しレールがあったら、ぜひ試してみたい実験。

--------------

お財布の都合で、安くてお手頃な防災用品ばかり収集してしまうが、当然、金額と性能は比例することが多い。性能にどれだけ差がつくのかは、試していない。欲しいよ、もちろんお金を気にせず買ってもよければ、良いものが欲しいよ!いつも欲しいな~と思いつつ、なかなか手がだせないアイテムはこちら。

『SOL エスケープライト ヴィヴィ』

 

 

『SOL ヒートシート エマージェンシーブランケット』

カサカサという音が少し抑えられているらしい。けど、You tubeでレビューを見る限り、ある程度は音が出るのはやむなしか。アウトドアショップでも必ずといってよいほど置いてあるド定番。通常のタイプとの音の違いを試してみたい。

→ 後日談:買いました。大は小を兼ねる!と思い、一人用ではなく二人用にしたのはよいが、持ち歩きサイズではないため、保管箱行き。決断を誤ったか!?何を想定して、何に使うのか、目的をはっきりさせてサイズを選ばないと、無駄になってしまうよね。しかも、もったいなくてレビューすることができないでいる。「使う日がこないことを祈ります」と言ってしまっては使う日に使いこなせるのかわからないよね。ああ、開けるか開けまいか・・・葛藤だ。