ちぃの防災ラボ

もしもに備えて妄想と勝手に研究しているブログ

命を守る5要素をいつも頭の片隅に。

コロナ禍で「ステイホーム」が国民に呼びかけられた頃、防災本を読みあさりました。数冊読んだなかで、特に印象に残った本は「都市型災害を生き延びるサバイバルプラン」という本でした。

 

 

本に書かれている「命の五要素と優先順位」は、ずっと覚えておきたいと、思わずメモに書き移しました。

生き延びるために必要な5つの要素とその優先順位とは…

 

空気→シェルター(体温保持)→水→火→食料

 

不意のトラブル時に何を優先して行動するべきか、また災害への備えに何をそろえておくべきかの指針としても、とても参考になった5つの要素。

その5つの要素に沿った防災用品を考えてみました。

 

※カッコ内の時間は、各要素がなくなった場合に残されたタイムリミットを示しています。

空気(3分)

あたりまえすぎて意外と忘れてしまいがちな「空気」がトップにきました。タイムリミットが「3分」と短かく、そのわずかな時間内では、事が起きてからでは遅すぎることが推測され、咄嗟の判断が運命を分けることになりそうです。それだけ大事なことなのに、これまで「空気(酸素)」を強く意識して備えてこなかった自分に気づくことができました。

気をつけなければいけないのは、一酸化炭素中毒。

・火災

・大雪や吹雪での車内での孤立

・閉めきった空間での火の使用

といったシチュエーションが考えられ、そのために必要な備えとは何だろう?という角度で考えてみました。

 

まず、火災現場から脱出する際の防炎袋「SBKけむりフード」。脱出するまでの酸素を確保し、煙を吸い込まないために役立ちそうです。走って3分間、歩いて約5分間呼吸が可能で、これがあれば、煙の中でも目を開けて避難できるとのこと。注目すべきは、「耐熱温度:150度」という点。高温で簡単に溶けてしまうものではないようです。この商品は東急ハンズの棚でみかけたことがありますし、都内3カ所の防災館(本所防災館、池袋防災館、立川防災館)売店にも置いてあるらしいので信頼できそう。袋状なので、いざというとき、水の運搬などにも使えそうです。

 

 

公益財団法人 市民防災研究所 さんのアイデア商品です。

www.sbk.or.jp

 

一酸化炭素中毒を防ぐには換気が必須となりますが、そうはいっても視覚や嗅覚で気づくことが難しいところが、この中毒の恐ろしさでもあります。実は過去2回ほどガスの警報機を鳴らしてしまったことがありました。換気扇を回さずに土鍋でご飯を炊いていたことが原因なのですが、もし報知器がなかったらどうなっていなのかと思うと本当に恐ろしいです。しかも懲りもせず2度も…。もしこれが災害時で停電していたら、換気扇は回せません。壁に備え付けのガス報知器は電気式なので作動してくれません。災害時は窓を容易に開けられない状況だって十分あり得ます。そんな状況でカセットコンロを室内で使っていたらどうなるのか、ストーブを使っていたらどうなるのか、どの程度まで大丈夫なのか、感覚がつかめません。不安がいっぱいです。

自宅の備え付けの警報器が電気タイプなので、電池式で携帯可能な「一酸化炭素報知器」が欲しくなりました。しかし気になったDODさんの一酸化炭素チェッカーが、残念ながら現在在庫が見つかりません。代替を探してみましたが、日本製で信頼できて、求めやすい安価なものが意外と見つからないのです。

商品紹介の代わりに、偶然みつけた便利そうなサイトをご紹介。地震やガス漏れなど、非常時にとるべき行動に関する情報がまとまっています。

www.meti.go.jp

 

少し本題からはそれてるかもしれませんが、空気から連想して思いつくのは、マスク! 火山灰対策、粉塵対策、感染症対策などなど、マスクはいまや防災用品の必須アイテムですね。特に火山灰はガラス質のため吸い込むと危険なので、防塵マスクも揃えておきたいものです。 コロナ禍でもそうでしたが、事態が起きてからでは、あっというまに棚から商品が消えてゆくので、事前の備えが大切ですよね。

「スリーエム(3M)防じんマスク(排気弁付) No.8805-DS2」排気弁付で呼吸が楽なタイプ。熱や湿気を排出してくれます。

 

シェルター(体温保持)(3時間)

体温維持が2番手に!!意外と後回しにしてしまいそうな要素だったので、ハッとしました。頭に叩き込んでおかなくてはいけないと思いました。確かに夏は「熱中症」、冬は「低体温症」が原因で亡くなる人が少なくありません。水や食料よりも実は優先順位が高く、しかもタイムリミットは、わずか3時間だということは驚きです。後回しにしている場合じゃありませんね。

「低体温」を防ぐことに重点を置いた基本となりますが、原則は「濡れない」「風に当たらない」「体温よりも低い温度のものに触れない」ことだそうです。

 

真っ先に浮かんだのは、エマージェンシーブランケット。自分の体温を反射させてあたたまる仕組みで、完全防水なので、雨風もしのぐことができます。そしてコンパクト。エマージェンシーグッズのトップメーカー「SOL」のシリーズなら、登山用品店、アウトドア専門店では必ず置いてあるので、間違いないかと思います。なんたって名前自体が SURVIVE OUTDOORS LONGER「屋外で長く生存する」という意味なのですから。100円均一でも似たようなアルミシートはあるのですが、カシャカシャ煩わしい音がします。そしてわずかな亀裂でビリビリに破けてしまったりしますが、SOLのシートは静音タイプでしかも丈夫。静かといっても多少は音はします。でも耳障りが悪いというのは、自分も周囲も結構なストレスになるものですから、少しでも音が静かな方がよいですね。一人用よりも大きめ(二人でも使用可)の方が汎用性が高そうなので、そちらを購入しました。できることなら寝袋タイプ(エスケープ ヴィヴィ)も揃えたいです。

 

そして個人的に防災用品の王様は、実はブルーシートではないかと思っています。大型台風で被災した地域では雨漏りや窓ガラスの補修で品薄になりましたし、雨風をしのいでくれる資材としては、これが一番お手軽で手に入りやすい。テント(=シェルター)もブルーシートで作れますしね。100円ショップにも置いてありますが、サイズが小さめだったり強度も弱めなので、日本製でしっかりした大判をチョイスしてみました。

 

体を温める代表作「ホッカイロ」や「ホカロン」 。火や暖房器具がない環境で、道具も電源も不要で発熱してくれるって、よくよく考えたらすごい便利。エマージェンシーブランケットは自分の体温があってこそ温かさが得られますが、完全に冷え切っている体にはやはり外から熱を補うことも必要ではないかと思い、挙げてみました。

 

水(3日)

防災の備えといえば 水、水とにかく水!!と、これまで優先度高めに考えてきたのですが、3番目でした。タイムリミットは「3日」です。体温保持のリミット3時間に比べたら、だいぶ時間があるように錯覚しそうですが、飲まなくてもよい時間ではなく、3日飲まないと命がなくなるという意味なので、決して長くはありませんね、やはり水は大切です。

「一人あたり1日3リットルの水が必要」で、それを最低3日分、理想は1週間分備蓄しておいてほしいとされています。しかし、東京都の下水道のライフライン復旧の目標は30日です。しかもあくまで目標であって実際はもっと長引くかもしれません。恐らく3日~7日間は自分たちの備蓄の水で耐え忍び、その後は給水車へ水を汲みにいく生活が続くということになるのでしょう。そうなると揃えるべきは、容器と運搬するもの。

容器ならば、バケツ、ポリ袋、ポリタンク 等々。運搬は、リュック、キャリーカート、台車等々。これらは種類も豊富ですし欲しいものがありすぎて、未だに迷走しています。

とりあえず、せめて1つでも揃えたい!と最初に買ったバケツは、折りたたみ式で、フタをすることができ、肩からかけることができるロゴスの「アクアFDバケツ」

白い半透明のタイプで、中にライトを入れるとランタンのような雰囲気のある明かりがつくれます。明かりとして使用する機会は今のところないですが、使用感としては満足しています。

 

 

運ぶ手段として欲しいのはキャリーカート。以前、スーパーに持って行き、買い物もできるようなコンパクトなキャリーカートを買ったのですが、あまり沢山荷物を積めなかったのと、安定性に欠けてカーブや段差に気を遣わなければならす、しっかりした作りのカートが欲しいなぁと思いました。運ぶのはもっぱら飲料系の箱買いでしたが、水分ってホントに重たいです。そんな折、先日TVで紹介されていてすごく欲しくなったのは、花岡車両さんの「FLAT CART 2×4(フラットカート ツーバイフォー)」二輪にも四輪にもトランスフォーム​で変幻自在に形が変わり、​収納時は薄さ130mmのフラットに変身するので場所をとりません。釘付けになってしまいました。ただ重さが7.4kgという点だけが気になり、まだ購入には至っていないのですが、空港用手荷物カートを作っている会社なので、「安定したしっかりしたものが欲しい」という願望は満たしてくれそうです。

 

 

アウトドア用台車|フラットカート2x4|日本初の台車・リフトのマテハン総合機器メーカー|花岡車輌株式会社

 

 

容器として、他に防災用に買ったのは、金属製のペール缶。もちろん水を運ぶのもよし、非常時はトイレにしてもよし、汚物を密閉するもよし、たき火をするもよしで、ペール缶も防災用品としては万能ではないかと思います。普段はこの中に防災用品を入れて保管していますが、取っ手があり持ち運びが簡単なので、高いところのものをとる踏み台としても使えています。オプションでクッションを購入したので、椅子にもなるのです。便器になるタイプもあって、それもよいな~と悩みました。使用目的にもよりますが、バンドがあるかないかで、密閉できるかどうかが違ってきますので購入の際は蓋の形式を確認しておく必要があるでしょう。(下でご紹介するのは、バンド付きですがクッションは付いていません)

 

 

携帯浄水器も買いました。これを使わざるを得ないような災害は想像したくありませんが、やはりどんなことが起こるかわからないのが災害なので、一応持っておこうかなと。。。ソーヤー、セイシェル、カタダインのBeFree、など悩みに悩んで結局選んだのは「スーパーデリオス 携帯浄水器」決め手は「簡単で安価」だと思ったからです。日頃アウトドア派ではないので、コスパ優先で決めました。

確かこれを買ったきっかけは、テレビ番組の特集を見たときです。「首都直下地震が起きると日本中のペットボトルが東京に集まってなくなる」と想定していたことに衝撃を受けたからでした。その番組では1週間で日本中からペットボトルの水が消えると言っていたのを覚えています。

 

 

まてよ・・・そうなってくると、一人当たりにいったいどれだけの水が配給できるかも想定していないといけませんね。貴重な水は配給に制限がつく可能性も大です。現実的なのは、こういうものかもしれません!?

 

 

 

ここへきて火がランクイン。火を明かりや電源として考えてもよいかもしれませんね。また、火があることによって飲み水が守られ、体温が守られ、食料が守られます。火は、加熱したり煮沸したりすることで、そのままでは危険なものを安全なものに変える力があります。ただし災害時の火の扱いはくれぐれも要注意ですね。卓上コンロは、被災者の体験談からも「防災用品としてあってよかったもの」という意見がよく聞かれます。すでにカセットコンロは持っているのですが、もし買い換えられるのなら「イワタニ カセットフー マーベラスⅡ」が欲しいです。風にも強く、火力もバツグン。収納や持ち運びもバッチリ。かっこよくて、インドアでもアウトドアでもいける万能さがアウトドア好きの人たちにも大人気らしいです。数ある中でイワタニ製が欲しいと思うのには理由があり、セットで使うイワタニ製のカセットガスが一番よく街で見かけるからです。カセットガスは阪神淡路大震災の教訓をきっかけに規格が統一されたので、本当はどのメーカーを使ったとしても融通はきくはずなのですが、メーカー側は自社製品の専用ガスでしか安全テストをしていないので他社製品と組み合わせた場合の保証はしてくれません。他社製の安価なガスボンベを使用することは、あくまで自己責任になります。それならば手に入りやすいイワタニ製のコンロを買っていれば(気持の問題ですが)日本製ですし安心度が増すのではないかという持論で選びました。

 

 
ちなみにカセットガスの使用期限は約7年なのだそうです。
 
 
 

食料(3週間)

今までせっせと食料ばかり備蓄していたのは、いったいなんだったのでしょう!と言いたくなるような結果です。結構長いこと食べなくても生きてゆけるのですね。ある意味、安心しました。ただしこの提唱は生きるか死ぬかの極論でのサバイバル論なので参考程度にとどめておくことにします。空腹は体力も免疫力も下げますので、エネルギーをちゃんと補給しなければ危険を伴いますからね。食べ物は大事大事とっても大事。とはいえ、やはり自分の防災意識に変化をもたらす順位となりました。

さて防災食は高価なので、どちらかというとローリングストック派で、長持ちしするかどうかだけ気にして、あとは好きなものを買っておいているだけです。過去に試しに買った「チョコえいようかん」が、お気に入りではありましたが、違う人にも食べさせてみたら、感想は私とは違く、味覚というのは人それぞれだな~とつくづく思いました。でも疲れた時に甘いものは心を癒してくれるというので、甘いものは欠かさないようにしています。

 

なぜかホッとする「おにぎり」。やさしく胃袋を満たしてくれるソウルフード。お水かお湯をそそぐだけでOKで、にぎらずにできる携帯おにぎりを見つけました!国産米100%で5年間保存できるのもよいですね。

 

 

備えはいくらあっても終わりがなくて、きりがありません。最近は何を買おうか迷ったら、この5つの要素にあてはめて、必要なものを考えるようになりました。

また、この本には、他にもたくさん参考になるサバイバル論が書かれています。

印象深かったのは、「得ること」よりも「守ること」を優先するということ。思い出されたのは、山で両親とはぐれて迷子になった子どもが、数日間一人で生き延びたというニュース。生き延びられた原因のひとつは、歩き回らずに空き家でじっとしていたからだったと記憶しています。まさに得ることより守ることを優先したケースでしょう。偶然とはいえ「体温を守る」「体力を守る」ということの大切さを物語っている出来事でした。

また、「ケガをしない! ケガをしない行動をとる」と提唱していたのも印象的でした。ケガをしたときの備えより先に、ケガをしないための備えが大事だと気づきました。災害時にケガは命とりになりますから、絶対にケガをしないぞ!という心構えでいなければいけないのだと思います。そして「あわてない」ことが大切なのだそうです。大きめの地震がくる度に、ただフリーズしてしまうだけで、毎回行動に移せない自分を不甲斐なく思うことが多々ありますが、それも正しい防御反応だということです。無意識のうちに人間は静止して情報を集め、状況を把握し、次に何をするべきか考えているのだそうです。だから決してパニックになってはいけないのです。あわてて飛び出すということがあってはなりません。あたりまえなんですけどね、こんな初歩的で当たり前のことが、生き延びるために必要な基本中の基本であることに改めて気づかせてくれる本でした。そして時間をおいて、また読みかえしたいと思っています。